概要

注文や要請に的確に応じる必要性のため、イラストレーターには画力やセンスのみならず、対象事物への理解力や専門知識も求められる。このため、科学、医療、料理、ファンタジー、ファッションなどの専門イラストレーター、工業デザイン、インフォグラフィック、コンセプトアート、キャラクターデザインを得意とするイラストレーター、あるいはパステル、エアブラシ、コンピュータグラフィックスを用いるイラストレーターなどのように、細分化された専門分野が存在する。

イラストレーションを描くという意味において漫画家・キャラクターデザイナー・絵本作家・挿絵画家・工業デザイナー・ウェブデザイナーなどとの明確な区分は難しいが、例えば漫画にあっては原作が漫画家独自のものであれば創作意欲や独自性から扱いとしては漫画家になり、発案したキャラクターを用いた商品広告などの場合にはイラストレーターに準じた扱いになって対価も異なる。同様に絵本にあってはストーリーや図絵を一人で行う場合はイラストレーターとは呼ばず絵本作家となり、挿絵画家とは異なる位置付けになる。

イラストレーターと依頼主の間で取り交わされる契約の内訳にも左右されるが、一般的にはイラストレーターの描く図絵の著作権はイラストレーターにあり、使用範囲を限定した使用権を依頼主に与えることが多い。著作権を譲渡する場合でも、氏名表示権などの著作者人格権は譲渡できず、イラストレーターの許に残る。イラストレーターの描いたイラストやキャラクターを盗作から守るために、日本では公表済みのものにあっては文化庁管轄の『著作権登録』、未発表物に対しては行政書士の行う『存在事実証明』により著作権の保護管理下に置くことが可能である。他方で、たとえ依頼主の指示であっても他人の作品の構図トレースなどの著作権侵害を行えばイラストレーターが責任を問われる。

イラストレーターでの独立とパン屋

この仕事をしている限り、独立ということばはどこまでも付いて回ってくる。基本的にどこかの組織に属さなくても一人で立ちまわっていけるからだ。つまり技術が伴っていれば、あとはその報酬に見合った仕事にさえ巡り会えれば、一人でも生活はしていける。つまり独立開業ということだ。同じように弟が独立してパン屋を始めた。そのような経緯をSNSやブログを通じて情報発信している。一人で事業を行うという点では、私も弟も境遇はにている。一国一城の主として、社会に対しての顔として恥ずかしくないように行動して行きたい。


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